アラビア書道、始めました
アラビア書道、始めました
ヨルダン大学語学センターの放課後プログラムの一環として週一でアラビア書道のクラスに参加しています。
これは先生が書いたお手本で、「私はヨルダン大学で勉強しています」と書いてあります。
アラビア書道の書体にもさまざまな種類がありますが、これから僕が学ぶのは「ナスヒー体」と呼ばれる最も基本的な書体です。
準備
まずはペン。
アラブの国の書店などでقلم الخط العربي ありますか?ときいて下さい。僕が先生に指定されたのは30という番号で表される太さのペンです。なんと日本製でした。
アラブの書店に行けない人はマジックなど、先が角ばっているペンを使っても書けると思います。
続いて紙。
なんでもいいです。本格的な書道なら特別な紙があるのでしょうが、練習なら何でもいいです。
ただし紙の置き方が日本の書道と違っていて、右上が奥になるように45度傾けて置きます。やっぱり線を右から左に引くのは難しいのでしょうか。普通に手書きするときでも紙を傾ける人はたまにいます。
文字ごとに解説(第一弾)
※これ以降、出てくる文字の写真はアラビア書道初心者たる僕が書いたものになります。
まずはアラビア語アルファベットの第一の文字、アリフ。
左側の縦にまっすぐな線がそれです。
これは母音a,i,uのいずれか、あるいはaの長母音を表します。
右のごちゃごちゃしたのは何なのかこれから説明します。
アラビア書道の基本は点と線です。(当たり前ですが)
点は太さと長さが同じになるように、つまりひし形になるように書きます。
線は、点から始めてかすれたり太さが変わったりしないように引きます。
文字の大きさは、点を基準にして決まります。
アリフなら点7個分の長さで書きます。
また、垂直な線から点半分だけ左にずらした位置からスタートしてやや傾けて書きます。
続いてب(バー:b)ت(タ―:t)ث(サー:th)に共通する舟形の部分を書きます。
下の方を見てください。
まずは①の位置に上述の点を書きます。
赤で囲ってある部分にひし形の名残が見えると思います。
そしてペン先の角度を変えないようにしながら方向転換して、30度よりやや浅いくらいの角度で基準線に向けて下ろします。(②)
×印の位置で基準線と交わったら上に向かい、最初の点と同じくらいの高さまで跳ね上げます。
こうしてできる舟形は、中に点が4つ入るくらいの大きさにします。
以上、最初の2文字を解説するだけで結構時間がかかってしまいました。
これからちょくちょく文字を追加していく予定ですが、この調子でいくとどれだけ時間がかかるか…
ともあれ第一弾、読んでくださりありがとうございました。