ヨルダン大学ランゲージセンター入学手続き

こんにちは

前回予告したのは「パンを買いに行ったら布教された話」ですが、長い話になるので執筆が滞っていまして、いろいろな方から更新しないの?と訊かれてしまいました。そこで今日は一旦別の話題です。今後ヨルダン大学ランゲージセンターへ留学に来る人のために入学手続きの手順を書きます。

※この情報は2018年1月に春学期の入学手続きをした時のものです。今後変更される場合があります。

 

1、持ち物

ランゲージセンターのサイトを見て持ち物を確認しましょう。

忘れがちなのはパスポートサイズの写真2枚とパスポートのコピーです(僕は忘れました)。パスポートに関しては入国時のスタンプが必要なので事前に準備はできませんが、写真はヨルダンで撮ろうとすると面倒なので日本にいるうちに撮っておくことをおすすめします。在留許可証(イカーマ)を取るためにも必要なので念のため5枚くらいあると安心です。

パスポートそのものも必要です。

それから、2学期続けて受講したい場合は一度に両方の手続きをして学費を払うことをお勧めします。イカーマを取るためには2学期分の証明書が必要です。

 

2、ランゲージセンターまで行く

正門(بَوَّابَة رَئِيسِيَّة)からランゲージセンター(مَرْكَز اللُغَات)まで行く道のりを説明します。

まず正門から入ってまっすぐ進みます。すると時計塔(بُرْج السَّاعَة)のある広場に着きます。

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ここを中心に放射状に道が伸びています。正門から見て左に進んでください。

別の道と交差したら少し右に歩きます。

階段が何段かあって高くなっている場所があると思います。そこへ上るとランゲージセンターがあるはずです。

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3、申し込み用紙を記入する

ランゲージセンターに入るとまず受付かな?と思うようなカウンターがありますが、ここにいる人に声をかける必要はありません。カウンターの後ろにある階段から地下におります。

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階段を降りるとすぐこのようなドアがあるので入ってパソコンで申し込み用紙に必要事項を入力して印刷します。職員の人がいるので説明してくれるはずです。

印刷したら2階(日本式の数え方で2階)に上がります。

階段からまっすぐ進みます。

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この手前側(右側)の部屋に入り、申し込み用紙を渡すと銀行に学費を振り込むための書類、および学内の地図をくれます。

 

4、学費を払う

学費を払いに学内の銀行へ行きます。

学費はドルかヨルダンディナールの現金で支払います。基本的にはドルです。

まず時計塔へ向かいます。

時計塔からの道は放射状に伸びているので説明しづらいのですが、「正門を右側に見る方向」とでも言いましょうか、その方向へ進みます。杉並木です。

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ちなみにこの木の名前をヨルダン人の友達にきいてみたところスノーベル(صنوبر)というらしいです。その名前でググってみたら違う木が出てきました。友達が間違って覚えているのか?厳密な区分ではないのか?

木の幹が白いのは防虫剤だそうです。

銀行は右手に見えてくるので右に注目しながら歩きます。

レストランや芝生広場を通り過ぎます。

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この写真の奥に見えるのが銀行です。近づくと緑の字でCairo Amman Bankと書いてあります。

ちなみにちょっと見づらいですがその手前に黒と白の模様になっている部分がありますよね?もしやと思ってこのマス目の数を数えてみたのですが、チェス盤のマス目と一致しています。チェスの駒の数だけ人を集められるほどの人望があれば、人間を並べてリアルチェスができますね。僕には無理です。

 

銀行に入ってすぐにタッチパネル式の自動受付機があります。学費(رُسُوم الجَامِعَة)を選択して番号札をもらいます。

その後はひたすら順番を待ちます。アナウンスで呼ばれるか窓口の上に自分の番号が表示されるのを確認したら窓口へ行きます。

ディナールで払いたいときは最初にその旨を伝えましょう。

支払いが完了したらピンク色の領収書をもらえます。その紙を持ってランゲージセンターに戻り、2階の部屋に提出すれば入学手続き完了です。

お疲れ様でした。

道を歩いていると『中国人!』と呼び掛けられる問題

こんにちは。
2回目のブログは前回の予告通り「道を歩いていると『中国人!』と呼び掛けられる問題」をお送りいたします。

大学の近くの通りの写真↓

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アラブの町を歩いていると頻繁に呼びかけられます。ニーハオだったりシーニー(アラビア語で「中国人」)だったり。

ニーハオ!と言われたら大体ニーハオって返します。挨拶してくれた人に返事をするのは当然のことですから。距離が近ければ中国人じゃなくて日本人だよといいます。そうしたら大体クルマの話になって、クルマにあまり興味のない僕は車種を言われても全然わからないので曖昧にうなずいて別れます。
ほとんどそういうパターンですが、それに当てはまらない変わった事例もいくつかありました。

今までどんな例があったかご紹介します。

1、
前から来たおじさんに突然「ヤーバーニーバーニー! ヤーバーニーバーニー! ヤーバーニーバーニー!」と叫ばれた(ヤーバーニーは「日本人」の意味)。結構声が大きかったのでびっくりして何も言えなかったのですが、「ヤーバーニーバーニーってなんやねん」って後からちょっと楽しい気持ちになりました。こんなふざけたことを言うおじさんでも僕が日本人だってわかったのが謎ですね。今度ヤーバーニーバーニーおじさんに会ったら「ウルドゥンニードゥンニー!」とでも言い返したらいいのでしょうか。(ウルドゥンニーは「ヨルダン人」)

2、
アパートの前の通りを歩いていたら通りかかった車が止まって中から英語で声をかけられた。少し英語で会話するうちに「日本人でしょ?」と言われた。「中国人や韓国人とは顔がちょっと違うし何より英語のアクセントで分かった」といわれました。
その国際感覚豊かな人はチュニジア出身で現在アパートを経営しているらしく、チラシをくれました。

3、
大学内で女子学生に「シーニーシーニークーリークーリーヒンディーヒンディー!」と言われた。(クーリーは「韓国人」ヒンディーは「インド人」)そっちの方を見たら笑われたのでさすがに少しむっとしました。しかし3つも国名言ったらどれか一つは当ててくれよ!って感じですね。それになぜ中国韓国と来て次が日本ではなくインドなのか?僕インド人にはとても見えないと思うのですが。

4、
若い男性二人組に「フィリピン人!」と呼び掛けられる。
この時は「フィリピンじゃなくて日本人だよ」と返して少し談笑しました。

※普通にハローとかウェルカム!って言われる場合も多いです。

 

さて、このように日本人は大体はじめて会ったときは日本人だと認識してもらえません。たいてい中国人だと思われます。中東で短歌を詠んだ歌人の千種創一氏の歌に以下のょうなものがあります。

  中国人ではないと告げる、告げるとき蔑してないと言い切れますか

 (『千種創一歌集 砂丘律』青磁社、2015 より)

中国人が嫌いなわけではないし、中国人って言われたりニーハオって言われたりするのは全然嫌じゃありません。ただ自分のアイデンティティに関することが誤認され続けるのはなんだかなあと思うのです。

 

でもまあヨルダンに来る東アジア人のうちで中国人が圧倒的に多いとかだったら間違えるのも無理はないでしょう。

そこでJORDAN STATISTICAL YEARBOOK 2016を見て統計を確認しました。

 

アジア諸国からのヨルダンへの入国者数は以下の通り。

 

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イスラエルが一番多いのは意外でした。やっぱりなんだかんだ言って隣国ってことなんでしょうか。イスラエルについては無知なので深入りはやめておきます。
その後、インド中国フィリピンと続きます。

 

確かに東アジアの中国韓国日本の中では中国人が圧倒的に多いです。3か国だけ抜き出してグラフにすると一目瞭然です。

中国65%韓国20%日本15%です。

韓国と比べても日本は少ないですね。これならみんなに中国人と呼ばれるのも無理はないでしょう。

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それから「フィリピン人!」って言われる件。ヨルダンに来てから何度か「フィリピン人!」って呼ばれていて、中国人はともかく何でフィリピン人と間違えられるのだろうと思っていたのです。最初のグラフを見ればやはりフィリピン人の数は多いです。でも見た目が違うのでは?と思ってフィリピン人の平均顔を検索してみた結果がこちら

 

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 こんな顔なんだ!これなら日本人とフィリピン人間違えるのも無理はないですね。もっと濃い顔なのかと思ってました。

 

以上、なんだかとりとめのない話になってしまいましたがこの話は終わりです。ありがとうございました。

 

次回のブログは「パンを買いに行ったら布教された話」を書きます。よろしくお願いします。

スーパーの中に猫がいるかと思ったらいなかった話

こんにちは
ただいまヨルダンに留学している「こんちく」と申します。
Facebook経由でご覧の方は僕ことを本名でご存知だと思いますが、twitter経由でも公開しているのでtwitterのアカウント名を名乗ります。
ヨルダンに来て4ヶ月経ち、あまり活動的でない僕にも少しずついろいろな経験が蓄積されてきたように思われるので、わすれないうちにいろいろ書いていこうと思います。よろしくお願いいたします。

 

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ここは大学のすぐそばにあるカルフールです。日常生活で必要なものは大体ここで手に入ります。
留学が始まったばかりの頃ここで不思議な体験をしました。

壁際に肉売り場があります。ショーケースの中に肉が並んでいて、奥で店員が肉を切ったり様々な作業をしています。
僕がショーケースを見ながら買うものを選んでいると、奥からミャーオと猫の鳴き声がしました。
「へえー、肉売り場で猫飼ってるのかあ」などと思いながら無心に選んでいましたが、かなり声が近づいて来たので顔を上げました。
するとカウンターを挟んで若い男性店員が立っていて、猫の鳴きまねをしているではありませんか。
彼の隣にもう一人店員が立っていて僕にアラビア語で話しかけてきました。
「やあ、どこから来たの?」
「日本から」
「へえ!いつも中国人か韓国人だから日本人に会えてうれしいよ。ところで彼、猫のまねしてるよ」
「なんで猫?」
「それは彼が狂ってるからさ!」
「はあ」
「日本語でマルハバンってなんて言うの?」
「こんにちは」
「コンニチハ」

以上。ちなみにこの会話の間中もう一方の店員はずっと猫のまねを続けていました。
これはヨルダン留学中に出会った中で屈指の奇妙な体験です。
なぜ彼は猫の鳴きまねをしていたのか?狂っているからではありません。その後何度もカルフールに通っていますが、彼はいたって普通の人です。


単なる推測ですがこの件について考察しました。
おそらく彼らは最初僕のことを中国人だと思ったのでしょう。そして気分転換に何かしらちょっかいを出してみようと思った。それで中国語の挨拶ニーハオを思い出して、ニーハオというのがやや猫の鳴き声っぽいので猫の鳴きまねをしてからかおうとしたのでしょう。しかし僕が中国人ではなく日本人であるということが判明したのでそのからかいは無効になり、理由を聞かれても「狂ってるから」と答えるしかなくなってしまったのではないでしょうか。


道を歩いていて、滅多にないのですがすれ違いざまに猫の鳴きまねをされたことがありました。
もう一人の店員がすぐに挨拶について訊いてきたのも、彼らが挨拶を意識していたとする根拠です。


これは特異な例ですけれどもヨルダンで暮らしていて外国人であるという理由で見知らぬ人に話しかけられることは多々あります。
次回は「道を歩いていると『中国人!』と呼び掛けられる問題」について書こうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。